先日ロシアで、2017シーズンの新プログラムを公開するテストスケートが行われ、世界女王エフゲニア・メドベージェワも新しいショート・フリープログラムを滑った。
体型の変化も見られず、今シーズンも上手く仕上がってきている印象。暗めの曲で既視感があって、もっと違う感じの曲も見たかったが・・・
一番のライバルになりそうな同門のザギトワ同様、加点が狙えるタノジャンプをふんだんに入れ、ジャンプはほぼ全部後半に集中させるという、エテリコーチの策士プログラムとなっている。
羽生リスペクト?
タノ連発については、ジュニア時代から批判の声が少なからずあるのだが、今回スケートファンの間で話題になっているのは、メドベージェワのSP「ノクターン20番(ショパン)」の手法について。
今月ロシアのタス通信のインタビュー記事で、本人が新SPについて語っており、死の時の魂、魂の遊離を表現していることや、最後に魂が自分の体に戻ったことを表現するために自分の吸う息が入っていることなどを明かしたのだ。
プログラムに自分の吸う息を入れるという手法と言えば、羽生結弦が思い浮かぶ。羽生は以前、自身のプログラム「SEIMEI」の最初に録音した息が入っていることをテレビで話している。その理由は、本人曰く「緊張していても、呼吸を整えるにはいい」とのこと。
羽生好きで知られるメドベージェワが同じ試みをしているということで、ガチリスペクトだと喜ぶ声と、複雑に感じる声が上がっている。
個人的には、メドベージェワは息を入れた理由も場所も違っているので、偶然の可能性もあるような気がするが、どうなのだろうか。