グレイシー・ゴールド、フランク・キャロルのコーチ解消発表に「驚いている」

アメリカのグレイシー・ゴールドのフランク・キャロルコーチが、ゴールドとの師弟関係を解消すると発言した。

ゴールドは、2013-2014シーズンにアレクサンドル・オーリアシェフコーチとの師弟関係を解消し、その後キャロルコーチの元で練習してきた。キャロルコーチの教え子には、日本の村上大介もいる。※関連記事:村上大介の活躍に、彼女と噂のグレイシー・ゴールドがツイッターで大興奮

1月22日のicenetworkの記事に、フランク・キャロルコーチがゴールドのコーチをやめる理由や、ゴールド本人のコメントも載っていたので、翻訳してみようと思う。

なぜコーチをやめるのか

キャロルコーチは、「誰かに多くの時間を費やし、全てのエネルギーを注いでも、それがどうにもならないと分かった時は、それは変化するべき時なのだと私は絶対に思う。」と話している。グレイシーをいい方向に導けないと判断した上で、師弟関係を解消する決断を下したということだろう。

また、ゴールドの今シーズンの長引く不調については「グレイシーは昨シーズンの世界選手権の結果を世界の終わりのように感じ、そこから抜け出すことが出来なかった。」と説明した。自国開催だった世界選手権2016で、ゴールドはショートプログラムで1位に立つもフリーでのミスが響き4位に終わり、ひどく落ち込んでいたという。

グレイシー・ゴールド談

コーチは「円満に終わらせたい」と話しているものの、なんとキャロルコーチがゴールドのコーチをやめるという決断は、ゴールド本人よりも先にメディアに対して発表されてしまったようだ。

ゴールドはicenetworkにコメントを求められると、「フランクが私に伝える前に彼の決定を発表したことに、私は驚きました」と、この発表を知らなかったことを明かした。

しかし、「私はフランク・キャロルと彼の作り上げてきたものに最大の尊敬を持ち続けます。彼は私がとても弱っていた時期に私を引き受けてくれました。私は、彼と一緒にしてきた仕事にずっと感謝し続けます。」と、不意打ちの知らせにも関わらず、コーチに感謝の意を示す大人の対応をしている。

こういう大事な話は、一番最初に選手本人に話すべきだと思うし、ゴールドのメンタルを考えると、時期的にもこんな全米フィギュア期間中ではなく、もう少し待ってからの方が良かったのではないかと思う。

オリンピックまであと1年。オーリアシェフコーチの元に戻るのか、新コーチを探すのか、コーチ変更についてはどうなるのかまだ分からないが、ゴールドは「(世界選手権を逃したことでできた)多めの時間を、オリンピックのために上手く使うつもりです」と前を向いている。

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