ミハイル・コリヤダにタラソワらが辛辣発言「彼はいつもそう」

平昌オリンピックのメダル候補でもあるロシアのミハイル・コリヤダ。ロシア選手権2連覇中のエースで、1995年生まれの現在22歳です。

平昌オリンピックの団体戦男子シングルショートプログラムで、コリヤダがジャンプのミスを連発してしまい、8位という結果になったことについて、ロシアのニュースサイトにロシアスケート界の重鎮、タチアナ・タラソワ氏(浅田真央の元コーチ)とアレクセイ・ミーシン氏(プルシェンコの元コーチ)のインタビューが載っていたので翻訳してみました。ロシアは団体戦の金メダル候補なので、各選手にかかる期待とプレッシャーがすごそうです。

こちらが、コリヤダ(本人のインスタグラムより)です。笑顔が可愛いイケメンですよね。

出典:Mikhail Kolyada instagram

ミーシン評のコリヤダ

「ロシアの団体チームにコリヤダを選んだことは、よく考え抜かれたことであり、正しい決断だ。しかし、致命的なミスが他の点にあった。コリヤダは、4回転ルッツをプログラムに入れたのだ。たまにしか成功しないエレメンツを団体戦に入れるというのは、合理的ではない。

コリヤダがミスをすることは珍しいことではないが、それでも私は彼自身が好きだ。ベストなときの彼のスケートも好き。ただ、4回転ルッツは団体戦のショートで入れるべきじゃなかった。オリンピックの試合前に、仲間と話したのだが、コリヤダの構成は別のものだろうと予想していた。4回転ルッツは入れないだろうと。その結果、コフトゥンのようになったのだ。」翻訳元(ロシア語)

こちらは、次にご紹介するタラソワ氏の発言に比べるとソフトでしょうか。4回転を構成に入れたことを戦略ミスだと指摘していますね。それにしても、コフトゥンがとばっちりを受けているのが気の毒ですが。海外のコーチって、厳しいコメントをする人が多いですね。でも、その分上手くいった時は手放しで褒めるので、表現が直接的ということでしょうか。

タラソワ評のコリヤダ

「3つのエレメンツ無しという結果になった。これは見るに堪えない。コリヤダは戦わなかったし、滑らなかった。彼はいつもそう、戦わないの。
彼は大きなジャンプも持っているし、とても軽い。そのように垢ぬけたジャンプを持つ選手が、いつも戦わない。理想主義なのか、別の何かなのか。でもこれは試合、何を言っても意味がない。

困惑することではあるが、私は選ばれなかったセルゲイ・ヴォロノフを思い出したい。情熱を持ち続け、一人の人間として最後まで続けようとするとき・・・彼はたくさんの経験を持っている。彼は一度のミスで、チームの代表から落選してしまうことになった。」翻訳元(ロシア語)

タラソワ氏は、以前もインタビューでコリヤダとコフトゥンは進化がないと言っていたこともあり、変わらず怒り心頭といった感じの辛辣な発言ではあるのですが、今回の発言は才能があるのに勿体ないという悔しさ、もどかしさのようなものを凄く感じます。愛のムチかもしれません。
実際、コリヤダの決まった時のジャンプの質は本当に素晴らしいですもんね。

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