カザフスタン代表選手のエリザヴェート・トゥルシンバエワのコーチ変更が明らかになりました。
今回の記事ではトゥルシンバワの生い立ちと、エテリコーチからオーサーコーチ、そして今回の再移籍についてまとめたいと思います。
エテリ・トゥトベリーゼはロシアを拠点とするアリーナ・ザギトワらのコーチで、ブライアン・オーサーはカナダを拠点とする羽生結弦らのコーチです。
エリザヴェート・トゥルシンバワの生い立ち
トゥルシンバエワは、2000年2月にロシアのモスクワに産まれました。ロシア出身で、カザフスタン国籍を持つ代表選手であることから、ハーフなのかという声を時々耳にしますが、両親はどちらもカザフスタン系です。小柄でとても細くて可愛い選手です。
元フィギュアスケート選手の兄もいて、フィギュアスケートを始めたのは、兄の影響です。スケートの他に、バイオリンも得意です。トゥルシンバエワの母親は、よく試合会場でも同行しています。
エテリコーチからオーサーコーチへ変更
エテリコーチの元で練習していた2013年のロシアジュニア選手権の後、トゥルシンバエワの母親はカザフスタン代表になることを決めましたが、それがきっかけでロシアで練習をしていくことが困難になったことを2015年のインタビューで明かしています。
“The coaches didn’t work with her anymore. They said it was the Olympic year and they don’t have the right to coach others. Again, we were without a coach and skated in the shopping mall for about four months.”
「コーチたちは、もう彼女と一緒に仕事をしてくれなくなりました。コーチたちは、オリンピックの年(2014年)で他の国の選手を受け持つ権利はないと言いました。私たちは、約4か月間ショッピングモールのリンクでコーチなしで練習していました。」
その後、カナダのクリケットクラブへ移籍することになりましたが、オーサーコーチについて、トゥルシンバエワは当時以下のように話しています。
“I dreamed a long time to be coached by him,” she said. “He is a very good coach.”
「長い間、彼の指導を受けることを夢見ていました。彼はとても良いコーチです。」
翻訳元:https://goldenskate.com/2015/10/elizabet-tursynbayeva/
エテリコーチへ出戻り
トゥルシンバエワの父親は、6月5日インスタグラムにてエテリ組の元で練習していることを伝えると同時に、オーサーコーチとの5年間に感謝の言葉を述べています。新しいオリンピックサイクルへ向けて、とも言っています。
以前とは違って、国籍関係なくコーチをしてもらえる環境になったということなのでしょうか。それにしても出戻りは珍しいですね。
オーサーコーチの元では、ジャンプの不安定さにより思ったような成績が残せなかったんじゃないかなという印象がありますが、今回のコーチ変更が良い方向に向かうといいなと思います。