日本出身で、現在はロシア国籍を持ち、ロシア代表のペア選手として長く活躍してきた川口悠子、そしてパートナーのアレクサンドル・スミルノフが引退を発表したと、ロシアのタス通信が報じています。
注)競技上のパートナーという意味です。ペアやアイス競技ではパートナー同士結婚している場合もありますが、川口・スミルノフペアは違います。スミルノフは、2010年に一般人女性と結婚しており、2014年には子供も生まれています。
川スミの歴史
川口悠子・アレクサンドル組は、『川スミ』の愛称で日本のフィギュアスケートファンの間で親しまれているペアでした。
2人がペアを組んだのは、2006年。ヨーロッパ選手権では2010年と2015年の2度の金メダルを獲得、世界選手権では2009年と2010年に銅メダルを獲得しています。
川口は、バンクーバーオリンピックに出場するため、日本国籍を取得し、そのオリンピックでは4位入賞。その後ソチオリンピックシーズンでの引退を決めていましたが、スミルノフの膝の怪我のため出場ならず、平昌オリンピックを目指していました。
しかし、2015-2016シーズンには川口がアキレス腱を断裂する怪我を負っていて、さらに2人とも30代という年齢的なこともあり、引退に驚きはあまりないですが、長年見てきたペアなので寂しいですね。
川口が現在生活拠点としているロシアから今後離れて日本に帰るのか、今後どういう活動をしていくのか気になりますが、以前インタビューで日露関係の仕事をしたいと話していたので、どこか国際的な場面で活躍を見られるかもしれませんね。
追記:ロシアのスポーツサイトによると、今後は2人ともコーチの道に進む予定だそうです。